副詞・限定詞(NHK ラジオ英会話, 2022.12)

情報処理

鮮明なイメージをえがきます。イメージは情報の「増幅装置」です。アウトプット能力がたかまります。

NHK ラジオ英会話、今月は、副詞のつづきと限定詞にとりくんでいます。いつものようにイメージをつかみます。自然な英語がはなせるようになります。

Lesson 161 now のイメージ

It looks like we’re going to meet them now.

now のイメージは「今」、現時点をあらわす単語です。

Lesson 162 then のイメージ

First, I have to buy some shiny earrings. Then, I need a scarf.

then のイメージは「視線を移す」です。例文では、「まず~、それから…」と視線がうつります。

Lesson 163 yet・already のイメージ

Have you finished your final research paper yet? — Not yet.

yet のイメージは「完了していない=未完」です。それに対し already は「完了」をあらわします。

Lesson 164 just のイメージ

It’s just a place to sit.

just のイメージは「ピッタリ・寸分たがわず」です。

Lesson 166 up のイメージ

But he didn’t show up.

up のイメージは「上」です。show up は、「(予定・約束の場所に)姿を現す」という意味であり、up は、「地面から、にょきにょき出てくる」というように「上」から「出現」の意味が派生しています。

Lesson 167 down のイメージ

Can you turn the music down a bit?

down のイメージは「下」です。turn down は、turn(つまみを回す)と down(下)のコンビネーションであり、「音量を下げる」という意味です。

Lesson 168 out のイメージ

Derek always stands out in a crowd.

out のイメージは「外」です。stand out は「目立つ」という意味であり、たとえば背のたかい先生は園児たちの「外」にはみ出して目立ちます。

Lesson 169 off のイメージ

I’m here to investigate the area off the coast of Yonaguni.

off のイメージは on の逆であり、「離れて」を意味します。

Lesson 171 限定詞 ①:限定詞のない表現

I love cats!

限定詞とは、a、the、some、any、no といった、名詞の前におかれ意味内容を詳細に限定する単語のことです。この文の cats は、限定詞がない「裸名詞」であり、何の限定もともなわない「ネコ一般」を意味します。何ら具体性のない「~というもの・~一般」をあらわすことはよくあります。

Lesson 172 限定詞 ②:the は「ひとつに決まる」

And the raccoon was almost hit by a car. Luckily, the driver was able to stop just in time.

限定詞 the のイメージは「ひとつに決まる」です。

Lesson 173 限定詞 ③:the のさまざまな使い方

Our French onion soup ramen is the most popular item.

the のイメージは「ひとつに決まる」であり、「最も~」なものは、「ひとつ、あるいは1グループ」に決まるため the がつかわれます。

Lesson 174 限定詞 ④:共有イメージの the

I didn’t know you played the piano so well.

the の「ひとつに決まる」イメージは「ああ、あれのことね」とピンとくる、誰しもがもつ共有のイメージにつながります。 例文の the piano は「美しい音を奏でるあの楽器」のことであり、具体的なモノとしての楽器を意味しているわけではありません。モノとしての piano なら、「There’s a piano in my living room.(私の家のリビングにはピアノがあります)」のように通常の名詞とおなじようにあつかわれます。

Lesson 176 限定詞 ⑤:a (an) のイメージ

I need to find a gallery, though.

a(母音の前では an)のイメージは、 the と対照的な「(ほかにもあり)特定のひとつに決まらない」です。話し手・聞き手双方が、「ああ、あのことか」とわかるものではありません。

Lesson 177 限定詞 ⑥:some のイメージ

And I also need some eggs.

some のイメージは「ボンヤリとある」であり、数も量もさだかでないが確かにあるということです。

Lesson 178 限定詞 ⑦:some の応用

Some are cheap, and others are very expensive.

Some are cheap は、「これとこれが安い」とクッキリとみえているのではなく、そうしたものがボンヤリみえています。others も、やはりボンヤリとした「ほかのもの」であり、「こんなものもあれば、あんなものもある」というコンビネーションでつかわれています。

Lesson 179 限定詞 ⑧:any のイメージ

Do you have any impressions about this year’s dialogues?

any のイメージは「何でも・どれでも」であり、何をえらんでもいいですよと、聞き手に選択の自由をあたえる表現です。

副詞のまとめ

()内はイメージです。

  • already(完了)
  • down(下)
  • ever(いつの時点をとっても(at any time))
  • just(ピッタリ・寸分たがわず)
  • never(いつの時点をとっても~ない → これまで・決して~ない(ever の反対))
  • now(今)
  • off(はなれて(on の逆))
  • rather((very より度合いのひくい)かなり(強調語))
  • so(矢印)
  • then(視線をうつす)
  • too(~すぎる → 不都合、できない)
  • up (上 → 出現)
  • out(外)
  • yet(完了していない = 未完)
限定詞のまとめ
  • a, an((ほかにもあり)特定のひとつに決まらない(the と対照的))
  • the(ひとつに決まる → 共有のイメージ)
  • some(ボンヤリとある)
  • others(ボンヤリとしたほかのもの)
  • any(何でも、どれでも)

英語のニュアンスを理解し、自然な英語をはなすためにイメージが役だちます。たとえば some は「いくつかの」という日本語訳を暗記している人がおおいとおもいますが、そうではなく、「ボンヤリとある」というイメージをえがきます(映像をおもいうかべます)。すると some と others のコンビネーションもつかえるようになります。核となるイメージをまず身につけ、比喩的にそれを増幅させてさまざまな表現をおぼえていきます。

イメージをおもいえがくときは目をとじて鮮明にえがくようにします。そしてイメージを拡大します。うごかします。色をつけます。するとイメージにパワーがそなわり、記憶にものこりやすくなります。さらにくりかえし英文を音読つまりアウトプットしていれば、イメージとアウトプットの相乗効果によりいちじるしく学習がすすみます。

人間の情報処理(インプット→プロセシング→アウトプット)において、番組の音声をきいたりテキストをみたりすることはインプット、イメージをえがくことはプロセシング、音読はアウトプットであり、イメージにパワーがみなぎってくるとアウトプットも力づよくできるようになります。イメージは情報の「増幅装置」であり、その効果は想像以上におおきく、どのような方向で情報を増幅するかが学習を左右するといってもよいでしょう。すぐれたイメージをえがけばうまくいくし、わるいイメージをえがいていれば落第します。イメージ訓練の重要性をラジオ英会話はくりかえしおしえてくれています。

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▼ 参考文献 & 音声教材
『NHK ラジオ英会話』(2022年12月号、NHK テキスト)NHK 出版、2022年
『NHK CD ラジオ英会話』(2022年12月号)NHK 出版、2022年

▼ 関連教材

(冒頭写真:イングランド、オックスフォード大学自然史博物館(Oxford University Museum of Natural History)、1999年、筆者撮影)

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