NHK ラジオ英会話、今月は、接続詞にとりくんでいます。接続詞は話の道しるべ、文をくみあわせ話を展開するために必須です。主要な接続詞 when からはじめます。
Lesson 201 主要接続詞 ⑤:when
I get nervous when I talk to her.
「when+節」は、主たる節の内容がいつおこるのかをしめします。
Lesson 202 主要接続詞 ⑥:while
Wait in the café over there while I go buy them.
while は、2つの歯車が同時にまわっているイメージです。「while+節」では、while 節の状況がおこっているあいだ、同時に、主節の状況もおこっていることが意識されます。
Lesson 203 主要接続詞 ⑦:though、although
Even though I have a driver’s license, I hardly ever drive.
though、although は、全体のながれにそわないちょっとした逆流があることをあらわします。この文は、「ほとんど運転しない」が主たる内容であり、「免許を持っている」がちょっとした逆流です。even though(~ではあるが)は though を強調した形です。
Lesson 204 主要接続詞 ⑧:though
He can be a bit strict sometimes, though.
though は、節をともわず単独でもつかえます。「~なんだけどね」と、つけたす感じです。それまでの話のながれにちょこっとした逆流をくわえられます。though は although よりも「軽い」単語です。
Lesson 206 主要接続詞 ⑨:if
If she marries him, I’ll have a lot of chances to talk with him.
if のイメージは、「こちらのほうに進めば」です。if 節は、未来のことでも現在形をつかいます。if 文は、条件がなりたつ前提で「そうしたら~」と話をすすめ、実際におこっているとみなすため現在形となります。また帰結をあらす節では、will や can など、助動詞の使用が標準です。if があらすのは、「もし~なら」という仮定の話であるため、その行く末は、「~でしょう・しますよ・できますよ」と助動詞でむすぶのが自然です。
Lesson 207 主要接続詞 ⑩:if
I’m not sure if he truly needs me.
この if 節は、「彼が私を本当に必要としているかどうか」という二択をあらわします。これは、「条件」とは無縁ではなく、「もし~なら」という条件はそうでなかった場合も連想させ、つまり二択を感じさせます。
Lesson 208 主要接続詞 ⑪:if
It’s just as if I had taken a train from Tokyo to Shinjuku!
as のイメージは「=(イコール)」です。つまりこのフレーズは、「もし(if)~なら、そうであるように(as)」ということです。ここでは仮定法がつかわれ、「実際はそうではないのに」という反事実のニュアンスが加味されています。
Lesson 209 主要接続詞 ⑫:as
I cut my finger as I was chopping carrots.
as のイメージは「=(イコール)」です。そこから「同時性」がうまれます。as は、出来事がいつおこったのかを単にしめす when や while よりもはるかにつよい接触感をもちます。
Lesson 211 主要接続詞 ⑬:as
As you know, tomorrow is Valentine’s Day.
as のイメージは「=(イコール)」です。as you know は「あなたも知っているとおり」となります。
Lesson 212 時のフロー ①
I’ll just go to the restroom before we leave.
before は、出来事の順序関係のフローを作る重要な表現です。「私たちが出発する」が前提と感じられている(おこるとみなされている)ため、未来の状況であっても現在形をつかいます。
I’m a big fan of sake, while my wife prefers wine.
たとえば while の基本イメージは「2つの歯車が同時にまわっている」であり、2つの歯車をイメージすると2つの状況が連想でき、「一方では~であるのに対し・・・」という対比をあらわすことができます。
Let me know if you’re free on Monday.
また if は、Yの字を横にしたイメージであり、「こちらのほうに進めば」ということですが、それから、「二択」(〜かどうか)が連想できます。
理由・原因 -さまざまな言い方-
I didn’t play so well because I didn’t practice enough. I didn’t play so well, since I didn’t practice enough. I didn’t play so well, as I didn’t practice enough. I didn’t practice enough, so I didn’t play so well. I didn’t practice enough, and I didn’t play so well.
because は、ほかにつかいみちがない単機能の接続詞であるので「理由・原因」をガッチリしめせますが、理由・原因をしめす接続詞はほかにもあります。
since のイメージは「起点」です。理由・原因を「起点」とし、その出来事がおこったことをあらわせます。since は単機能ではありませんからガッチリ感は because ほどではありません。
as のイメージは「=(イコール)」です。同時性から、ほんのりと因果関係が想像できます。ガッチリ感はさがり、かすかにむすびつける感触から上品さ・フォーマル感のたかさも感じられます。
so のイメージは矢印(→)です。因果関係にもつかえます。
and のイメージは「流れ」です。ゆるく気軽に因果関係をしめせます。
前提は現在形
Call me when you arrive at the hotel.
when 節の動詞 arrive が、未来の状況なのに will もつかわれず現在形なのは、「ホテルに着いた」が前提となり(主節の前提となり)、それがおこっているとイメージできるためです。will(~だろう)などという心理もはたらきません。
この現在形は、when 節だけでなく、as soon as 〜(〜するとすぐ)、after 〜(~したあと)、before 〜(~する前)、until 〜 (~まで)、if 〜(もし~なら)など、時や条件をあらわす節にひろくみられます。「前提は現在形」とおぼえておきましょう。