ラジオ英会話が活路をひらく

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学習がたのしくなります。英会話だけでなく受験対策にもなります。矛盾をのりこえます。

大西泰斗先生らのラジオ英会話が今年度もはじまりました。バージョンアップし、さらに充実したプログラムになっています。

大西先生らの番組をわたしが視聴しはじめたのは「ハートで感じる英文法」(2005年、NHK教育テレビ)からでした。当時、「これはわかりやすい!」とおもい、ほかの番組よりもすぐれていることを直観しました。以来、大西先生らの番組はできうるかぎり視聴するようにしました。すると英語の学習がおもしろくなりました。たのしくなりました。くるしかった “受験英語” はいったい何だったのか?

あれから19年、最初の直観がただしかったことが確認できました。仮説は実証されました。

わたしは、ネパールでの国際協力活動を長年つづけてきたこともありネパール語のほうが英語よりも得意ですが、ネパール以外の国々では英語をつかわなければならず、英会話で苦労することがありました。ところが実際には、英語で苦労している日本人はたくさんいることがわかりました。たとえば、国際協力をするために現地に はいっているはずなのに、現地語ができないのみならず英語もできない人がおおかったです。あるとき、○○外国語大学の学生なのに英会話がほとんどできない人にであいました。その人が病気になって入院したときにはわたしが英語で症状を通訳しなければなりませんでした。その人は、英語に関する知識は豊富にもっていましたが外国人の音声がききとれず、また口をついて英語がでてきません。日本人には、筆記試験では高得点がとれても実際の英会話はできないという人がたくさんいます。

他方、わたしがよく旅行するネパール・インド・東南アジアあたりではその逆で、筆記試験では高得点がとれなくても、実践的な英会話はできるという人がおおいです。

したがって日本の “受験偏重教育” と “受験英語” には弊害が生じているとかんがえたほうがよいでしょう。これは、外国でのサバイバルにもかかわるおおきな問題です。それではどうすればよいか?

ラジオ英会話を受講してください。あるいは大西先生らがつくった教材をつかって練習してください。かならず効果があがります。学習が加速します。

ただしラジオ英会話は、学校の筆記試験や入学試験・資格試験など、受験にも役立ちます。これは、とてもおもしろいところであり、すごいことです。毎月発行されるラジオ英会話のテキストの「おたよりコーナー」をみていると、「志望高校に受かった」「希望の大学に合格した」「英検で昇級した」「TOEIC の点数があがった」といったユーザーの声が多数みつかります。ラジオ英会話は、英会話ができるようになるだけでなく受験対策としても有用です。矛盾を克服します。英語教育のあらたな活路をひらくすぐれた番組であると断言してよいでしょう。

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(冒頭写真:米国, ハワイ州オアフ島, ワイキキビーチ(Waikiki Beach, Oahu, Hawaii, USA), 2015年, 筆者撮影)

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