形容詞・副詞 ①(NHK ラジオ英会話, 2025.12)

情報処理

イメージを形づくります。イメージをうごかします。心の場を活性化します。

NHK ラジオ英会話、2025年12月は形容詞・副詞にとりくんでいます。各レッスンのキーセンテンスは以下のとおりです。和訳は(注)にしめしました。

Lesson 161 fine

Everything’s fine.

Lesson 162 big と large

It certainly is a very big museum.

Lesson 163 little と small

There’s a little problem with this line.

Lesson 164 close と near

It was a close game.

Lesson 166 so

I’m so tired now after the conference.

Lesson 167 程度副詞 ── too、rather

It’s too cold to go outside.

Lesson 168 ever

Have you ever been there?

Lesson 169 頻度副詞 ── never、hardly ever

I’ve never been there.

Lesson 171 now

And from now on you’ll always make them at home.

Lesson 172 then

Please fill in this form and then bring it back to me next Saturday.

Lesson 173 yet、already

Have you discovered what it says yet? — No, I haven’t yet.

Lesson 174 just

I just finished reading your new book.

Lesson 176 up

What’s up?

Lesson 177 down

Roxy has written down things we usually don’t buy.

Lesson 178 out

Dr. Stein helped me out with that question before.

Lesson 179 off

Everyone got off at our station.

(注)
  • 161 すべて順調です。
  • 162 それは確かにとても大きな博物館です。
  • 163 この行には少し問題があります。
  • 164 それは接戦でした。
  • 166 私は今、会議のあとでとても疲れています。
  • 167 外に行くには寒すぎます。
  • 168 あなたは今までそこに行ったことがありますか?
  • 169 私は、そこに行ったことがまったくありません。
  • 171 そしてこれから、あなたはいつもそれらを自宅で作るでしょう。
  • 172 この用紙に記入して、そしてそれから来週の土曜日に、それを私に持ってきてください。
  • 173 あなたは、それに何が書いてあるのかもうわかりましたか? ─ いいえ、私はまだわかっていません。
  • 174 私は、あなたの新刊書を読み終えたばかりです。
  • 176 どうしたのですか?
  • 177 ロキシーは、私たちがふだん買わないものを書き留めました。
  • 178 以前、その質問のことでスタイン博士は私を助けました。
  • 179 私たちの駅でみんな降りました。

各単語の中核イメージとそこから派生するイメージはつぎのとおりです(実際の絵(画像)はテキストを参照してください)。キーセンテンスにでてきたとくに重要な単語は太字でしめしました。

  • fine:濁りがない → スッキリ
  • big:大きいなぁ・でっかいなぁ(と感情がのる)
  • large:客観的に大きい(単純にサイズをのべる)
  • little:感情ののる小さい
  • small:大・中・小の小(客観的なサイズ)
  • close:グッと体に迫ってくる
  • near:客観的な2点間の近さ
  • so:矢印(⇨)→ だから
  • too:限度を超えている
  • rather:かなり(比較・対比のニュアンスがある)
  • ever:いつの時点をとっても
  • never:いつの時点をとっても~ない → まったく・決して~ない(ever の否定)
  • hardly ever:ほとんどいつの時点をとっても~ない(hardly:ほとんど~ない)
  • now:今
  • from now on:これからずっと(on:継続)
  • then:視線を移す → それから・そのとき・それなら
  • and then:そしてそれから
  • yet:未完
  • already:完了
  • just:ピッタリ
  • up:上に → 出現 → 元気・活発・意識 → 満杯・完全 → 接近
  • down:下に → なくなる → 片づく → 力が失われる → 精神状態の落ち込み → 過度の興奮状態から通常に戻る
  • write down:書き留める
  • out:外
  • help 〜 out:窮地・トラブルに陥った人を外に出す → ~を助ける
  • off:離れて

big は、「大きいなぁ・でっかいなぁ」と感情ののる単語ですが、large は単純にサイズをのべます。「Tokyo is a big city.」といったとき「a big city」には大きいなぁという感情がふくまれますが、「Tokyo is a large city.」といったとき「a large city」は単純に大都市です。「These sandals are available in small, medium, and large.(このサンダルは S・M・L のサイズがあります。)」のように客観的なサイズをしめすためには S・M・L をつかいます。

同様に、little は感情ののる「小さい」ですが、small は客観的なサイズ、「大・中・小の小」です。「There’s a little problem with this line.(この行には少し問題があります。)」には、「あまり大したことじゃない、気にする必要はない」というサイズ以外のニュアンス・気遣いが感じられます。

同様に、close は感覚的な単語であり心理をともないますが、near は客観的な2点間の近さをしめします。「close game」といえば、せまってくるギリギリ感により接戦をあらわします。

このように、big と large の関係が、little と small にも、close と near にもみられます。ある関係がわかったらそれらからほかを類推するようにします。

また so はたいへんよくつかわれる副詞であり、そのイメージは矢印(⇨)ですから、「I’m so tired now after the conference.(私は今、会議のあとでとても疲れています。)」といったとき、「今はとても疲れている・・・だから(⇨)できません」というメッセージがほのかに感じられます。矢印から連想できます。

あるいは up は、「上に」というイメージから「出現」が連想されます。「What’s up?」は、地面からニョキニョキ出来事があらたに上がってくるのを想像すれば理解できます。さらに、元気・活発・意識の方向、満杯、完全、接近なども連想できます。

他方 down は up の逆であり、「下に」というイメージから、なくなる、片づく、活力がうしなわれる、精神状態の落ち込み、過度の興奮状態から通常にもどる、などが連想できます。「burn down(全焼する)」、「shut down(機械や施設を停止させる→閉鎖・操業停止する)」といった完全性を感じさせるつかい方もあります。「write 〜 up」は「~を詳しく書き上げる」に対して「write down」は「書き留める」であり、これは、単に書くだけではなく、紙の上におとし、あとで参考にできるようにするということをしめします。up からの類推によって down を理解することができます。

このように、連想と類推をはたらかせれば、心のなかでつぎつぎにイメージが形づくられ、それらをうごかしていくことができます。くりかえしイメージすることで心のなかの要素としてそれらは定着し、海外の現場にいったときに実際に活用できるようになります。現場経験をつむことで、情報をうごかす心の場(意識の場)全体も活性化されていきます。

▼ 参考文献(テキスト) & 音声教材

『NHK ラジオ英会話』(2025年12月号、NHK テキスト), 2025年, NHK 出版

『NHK ラジオ英会話 音声(Audible版)』, (2025年9月号), 2025年, NHK 出版

※ 今年度から、音声教材は、 NHK 出版のサイトからもダウンロードできるようになりました。
NHK語学テキスト音声「ラジオ英会話」

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大西泰斗・ポール=クリス=マクベイ著『英単語イメージハンドブック』
▼ 参考になる本
普通の英単語

大西泰斗・デイビット=エバンス(著)『普通の英単語』(東進ブックス)、2025年、ナガセ

ラジオ英会話

大西泰斗・ポール=マクベイ(著)『英単語 基本イメージ集中講義(NHK出版新書)、2020年、NHK 出版

イメージ訓練法

栗田昌裕(著)『心と体に効く驚異のイメージ訓練法』、1993年、廣済堂出版

地球の歩き方

(冒頭写真:Wizard Stones, Waikiki, Oahu, Hawaii, USA, 2015.9.13, 筆者撮影)

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