事実をインプットし、仮説をたて、検証します。空間記憶法(建築記憶法)にとりくみます。〈人類-文化-自然環境〉系とその歴史がわかります。
ブログ「発想法」にこれまでに発表した国立科学博物館関連の記事リンク集です。国立科学博物館は、国内最大規模の自然科学系博物館であり、自然史・自然環境・自然のしくみ・科学史・技術史などについて総合的にまなぶことができます。
(2021年5月30日発行)
(2022年9月27日更新)
日本館(常設展)
1階
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地球館(常設展)
3階
2階
- 読み→計算→書き - 江戸時代の科学技術(1)-
- 時をきざむ - 江戸時代の科学技術(2)-
- 空間をはかる - 江戸時代の科学技術(3)-
- 重層文化を発展させる - 江戸時代の科学技術(4)-
- 江戸時代をみなおす - 江戸時代の科学技術(5)-
1階
地下1階
地下2階
地下3階
- 宇宙を見る眼 − 地動説・ケプラーの法則・万有引力の法則 –
- 太陽系 − 普遍性と多様性 −
- 宇宙の階層構造をイメージする − 宇宙を探る −
- 複雑な現象を単純化して本質にせまる − 法則を探る −
- 物質をさぐる
- 〈構造→要素→本質〉とストーリー
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シアター36O(シアター・サン・ロク・マル)
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特別展
化石ハンター ~ゴビ砂漠の恐竜とヒマラヤの超大型獣~
宝石 − 地球がうみだすキセキ −
植物 − 地球を支える仲間たち −
大地のハンター
和食 〜日本の自然、人々の知恵〜
ミイラ −「永遠の命」を求めて −
恐竜博 2019
大哺乳類展2
日本を変えた千の技術博
昆虫
- 多様で神秘的な世界 -「昆虫」の概観 -(2018年10月)
- 昆虫の進化 -「昆虫」第1展示室 -(2018年10月)
- 分化とシステム化 -「昆虫」第1展示室-(2018年10月)
- 昆虫の多様性 -「昆虫」第2展示室 -(2018年10月)
- 棲み分けて共存する -「昆虫」第3展示室 -(2018年10月)
- 昆虫も情報処理をしている -「昆虫」第4展示室 -(2018年10月)
- 少年の心をわすれない -「昆虫」第5展示室「昆虫研究室」(1)-(2018年10月)
- 相似と相異に着目する -「昆虫」第5展示室「昆虫研究室」(2)-(2018年10月)
- 昆虫の構造と機能 -「昆虫」 -(2018年10月)
- 昆虫の社会 -「昆虫」-(2018年10月)
- 【閲覧注意:Gの部屋】自分の家の環境にも心をくばる -「昆虫」 -(2018年10月)
- 「昆虫」(まとめ)(2018年10月)
人体 − 神秘への挑戦 −
- 人体概論として最適 -「人体 - 神秘への挑戦 -」-(2018年4月)
- 物質のながれ -「人体 - 神秘への挑戦 -」-(2018年4月)
- 呼吸器系に進化をみる -「人体 - 神秘への挑戦 -」-(2018年4月)
- 循環器系と泌尿器系に進化をみる -「人体 - 神秘への挑戦 -」-(2018年4月)
- 脳に進化をみる -「人体 - 神秘への挑戦 -」-(2018年4月)
- 運動器系でアウトプットする -「人体 - 神秘への挑戦 -」-(2018年4月)
- プログラムと環境要因の相互作用 -「人体 - 神秘への挑戦 -」-(2018年4月)
- 「人体 – 神秘への挑戦 -」 – まとめ -(2018年4月)
古代アンデス文明
- アンデスの悲劇 -「古代アンデス文明」展(2018年1月)-
- 古代アンデス文明のはじまり -「古代アンデス文明」展(第1展示室)-(2018年1月)
- 農耕と儀礼が拡大する -「古代アンデス文明」展(第2展示室)-(2018年1月)
- 人間と自然のやりとりによって文化が成長する -「古代アンデス文明」展(第3展示室)-(2018年1月)
- 都市国家の成熟と膨張 -「古代アンデス文明」展(第4展示室)-(2018年1月)
- 領土国家(帝国)の成立と滅亡 -「古代アンデス文明」展(第5展示室)-(2018年1月)
- 死者とともに生きるミイラ文化 -「古代アンデス文明」展(第6展示室)-(2018年1月)
- アンデスの野菜が世界にひろがる -「古代アンデス文明」展 -(2018年1月)
- 「古代アンデス文明」展(まとめ)(2018年1月)
深海 2017
- 海洋生物の棲み分けをみる -「深海 2017」(1)-(2017年9月)
- 超深海・極限の生物 -「深海 2017」(2)-(2017年9月)
- スケールの大きな世界 -「深海 2017」(3)-(2017年9月)
- 生命の起源をさぐる -「深海 2017」(4)-(2017年9月)
- 「深海 2017」(国立科学博物館)(まとめ)(2017年9月)
大英自然史博物館
- 恐竜は鳥に進化した -「大英自然史博物館」展(1)-(2017年3月)
- 類似点と相違点に着目する -「大英自然史博物館」展(2)-(2017年3月)
- 進化論をまなぶ -「大英自然史博物館」展(3)-(2017年3月)
- 現地にいって調査をする -「大英自然史博物館」展(4)-(2017年3月)
- 分類して体系化する -「大英自然史博物館」展(5)-(2017年3月)
- ピルトダウン人がかたる教訓 -「大英自然史博物館」展(6)-(2017年3月)
- 生物多様性と種を保全する -「大英自然史博物館」展(7)-(2017年3月)
- 「大英自然史博物館」展(まとめ)(2017年3月)
世界遺産 ラスコー
- イメージをえがく -「世界遺産 ラスコー」展(1)-(2016年12月)
- 洞窟の構造をとらえる -「世界遺産 ラスコー」展(2)-(2016年12月)
- クロマニョン人の情報処理能力をみる -「世界遺産 ラスコー」展(3)-(2016年12月)
- 手・指をつかってアウトプットする -「世界遺産 ラスコー」展(4)-(2016年12月)
- 手をつかいこなして道具をつくる -「世界遺産 ラスコー」展(5)-(2016年12月)
- イメージをえがき、手をつかってアウトプットする -「世界遺産 ラスコー」展(まとめ)-(2016年12月)
海のハンター
恐竜博 2016
- 恐竜の進化をとらえる -「恐竜博 2016」(1)-(2016年3月)
- 生物を時系列でとらえる -「恐竜博 2016」(2)-(2016年3月)
- 断片をあつめて想像する -「恐竜博 2016」(3)-(2016年3月)
- 恐竜から鳥への進化を想像する -「恐竜博 2016」(4)-(2016年3月)
- 事実から想像する -「恐竜博 2016」(5)-(2016年3月)
- 環境にも注目する -「恐竜博 2016」(6)-(2016年3月)
- 想像や推理の方法を知る -「恐竜博 2016」(まとめ&リンク)-(2016年3月)
生命大躍進
- 進化における生命の大躍進をみる -「生命大躍進」(1)-(2015年12月)
- 生命進化の物語がはじまる -「生命大躍進」(2)-(2016年6月)
- 眼をつかって情報をとりこむ -「生命大躍進」(3)-(2016年6月)
- 空白領域に進出する -「生命大躍進」(4)-(2016年6月)
- 眼と手をつかいこなす -「生命大躍進」(5)-(2016年6月)
- 段階的に発展する -「生命大躍進」(6)-(2016年6月)
- 眼をつかいこなして多種多量な情報をうけとる -「生命大躍進」(7)-(2016年8月)
- 眼でみて認知し、行動して確認する -「生命大躍進」(8)-(2016年8月)
- 手をつかいこなしてアウトプットする -「生命大躍進」(9)-(2016年8月)
- 情報処理能力を高め、空白領域にチャレンジする -「生命大躍進」(まとめ&リンク)-(2016年8月)
ワイン − ブドウから生まれた奇跡 −
- ワインについて知る -「ワイン」展(1) -(2015年12月)
- 味覚・臭覚・視覚・色覚などが複合されてゆたかな味わいが生まれる -「ワイン」展(2) -(2015年12月)
- ワインの歴史とその時代背景を理解する -「ワイン展」(3)-(2015年12月)
大アマゾン
- アマゾンの多様性を大観する -「大アマゾン」展 (1) -(2015年3月)
- アマゾンを歴史的時間的にとらえる -「大アマゾン」展 (2) -(2015年3月)
- アマゾンの多様性をメモする -「大アマゾン」展 (3) -(2015年3月)
- アマゾンのサルの多様性をみる -「大アマゾン」展 (4) -(2015年3月)
- 生態系の階層構造をとらえる -「大アマゾン」展 (5) -(2015年3月)
ヒカリ
医は仁術
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企画展
東日本大震災から10年
メタセコイア − 生きている化石は語る −
国立公園 − その自然には、物語がある −
香りの魅力
「時」展覧会 2020
電子楽器100年
風景の科学展 − 芸術と科学の融合 −
ビーズ − 自然をつなぐ、世界をつなぐ −
100年前の東京と自然 − プラントハンター ウィルソンの写真から −
天皇陛下の御研究と皇居の生きものたち
砂丘に眠る弥生人 - 山口県土井ヶ浜遺跡の半世紀 –
標本づくりの技
沖縄の旧石器時代が熱い!
- 日本人はどこからきたのか? -「沖縄の旧石器時代が熱い!」(1)-(2018年4月)
- 海をわたってやってきた? -「沖縄の旧石器時代が熱い!」(2)-(2018年4月)
- 南方の人々がやってきた? -「沖縄の旧石器時代が熱い!」(3)-(2018年4月)
- 旧石器人は釣りをしていた -「沖縄の旧石器時代が熱い!」(4)-(2018年4月)
- 「沖縄の旧石器時代が熱い!」 – まとめ -(2018年4月)
- 大観してから分析する - 講演会「白保竿根田原洞穴遺跡の発掘」 -(2018年6月)
- 仮説をたてて実験する -「3万年前の航海 徹底再現」プロジェクト -(2017年11月)
第40回 未来の科学の夢 絵画展
地衣類
南方熊楠 -100年早かった智の人-
- 総合的方法を実践する -「南方熊楠 -100年早かった智の人-」(1)-(2017年12月)
- データベースのうえにたって探究をすすめる -「南方熊楠 -100年早かった智の人-」(2)-(2017年12月)
- フィールドワークを実践する -「南方熊楠 -100年早かった智の人-」(3)-(2017年12月)
- ファイルをつくる -「南方熊楠 -100年早かった智の人-」(4)-(2017年12月)
- エコロジー運動をすすめる -「南方熊楠 -100年早かった智の人-」(5)-(2017年12月)
- ファイルを構造化する -「南方熊楠 -100年早かった智の人-」(6)-(2017年12月)
- フィールドワークからフィールドサイエンスへ -「南方熊楠 -100年早かった智の人-」(7)-(2017年12月)
- 南方熊楠の情報処理 -「南方熊楠 -100年早かった智の人-」(8)-(2017年12月)
- 問題解決を実践する -「南方熊楠 -100年早かった智の人-」(まとめ)-(2017年12月)
フローラヤポニカ − 日本人が描いた日本の植物 −
マリモの謎
卵からはじまる形づくり − 発生生物学への誘い −
理化学研究所百年
花粉と花粉症の科学
小笠原国立公園
シーボルト
はい、チーズ! 写真の歩み
ヨシモトコレクションの世界
ダーウィンフィンチ − ガラパゴス諸島で進化を続ける鳥 −
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科博 NEWS 展示
- 珍渦虫の発見 -「最近話題となった日本からの新種、珍種、新発見」-(2019年1月)
- 「南海トラフ地震発生帯掘削に『ちきゅう』が挑む」(2018月12日)
- 異常巻きアンモナイト -「化石の日記念『ニッポニテス展』」-(2018月10日)
シンポジウム
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事実をインプットし、仮説をたて、検証することは自然科学にかぎらずあらゆる学問の基本的な方法です。わたしたちは、目や耳・鼻・舌・皮膚などの感覚器官をつかってさまざまな情報を環境から内面にとりいれます。つまりインプットします。とくに、事実をインプットすることが大事であり、これにより仮説をたてることができ、そしてもしそうだとするととかんがえ、その結果を確認します。このように仮説をたて検証し発表していく過程はプロセシングとアウトプットといってもよいでしょう。こうして、「インプット→プロセシング→アウトプット」と情報がながれ、すなわち情報処理がすすみます。
一方で情報は、心のなかに蓄積されます。つまり記憶されます。博物館では、たとえば望遠鏡と顕微鏡の展示は日本館1階の南翼にあり、江戸時代の科学技術は地球館2階に、系統広場は地球館1階に、恐竜は地球館地下1階に、人類の進化は地球館地下2階に、ガリレイやニュートンは地球館地下3階にというように、建物のなかの位置で記憶できます。それぞれの内容を場所でおもいだせます。空間イメージをつかうことは記憶法の基本であり、建築物をつかった記憶法は「建築記憶法」といってもよいでしょう。
このように、わたしたち人類は情報処理と記憶をする存在であり、自然環境から情報や物質をとりいれ(インプット)、自然環境を改変しながら(アウトプット)、技術・産業・制度・学問・芸術などを発達させ蓄積してきました。これらは総称して文化といってもよいでしょう。人類は、インプットとアウトプットの相互作用により文化を発展させ、また文化を介して自然環境に適応してきました。そして文化は、文明といえるレベルにまで高度化し普遍化しました。博物館の展示をじっくりみていけば、このような〈人類-文化-自然環境〉系とその歴史について理解をふかめることができます。
▼ 参考サイト
国立科学博物館
おうちで体験!かはくVR
日本館フロアマップ
地球館フロアマップ
▼ 参考文献
▼ 映像資料
探検!巨大ミュージアムの舞台裏 ~国立科学博物館~(NHKオンデマンド)
ザ・バックヤード 知の迷宮の裏側探訪(NHKオンデマンド)
スギメ(3万年前の航海 徹底再現プロジェクト、Amazon Prime Video)