アマゾンの熱帯雨林が崩壊していく

2007年1月より、ナショナル・ジオグラフィック誌は、シリーズ企画「地球の悲鳴」を開始した。地球環境が今どんな危機にさらされているのか、それに対してどんな手立てを講じていくのかを、日本をふくめ世界各地から報告するという。

その第1回として、休息に破壊の進むアマゾンの熱帯雨林がとりあげられた(注)。

ラジル・アマゾンの熱帯雨林は、この40年間に20%近くが消失した。今後20年間にさらに20%が失われるとみられ、そうなれば森林の生態系は崩壊する。

業者は森林伐採のために道路をつくり、森林が伐採しつくされ業者がいなくなると、土地を不法に占拠しようとする人々が入りこみ、さらに破壊がすすんでいく。そして、そこは放牧地や農耕地に変わっていくという。

ドロシー=スタング修道女は、森林保護と労働者の支援に情熱をかたむけたが、森林伐採を止めようとして、2005年に悪徳業者のやとった用心棒の凶弾にたおれた。

森林破壊に歯止めがかかることはない。

▼ 注
地球の悲鳴「アマゾン崩壊 消えてゆく世界最大の熱帯雨林」ナショナル・ジオグラフィック日本語版2007年1月号, 40-71ページ。

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