ある発展途上国でおこなわれている政府開発援助(ODA)に医療技師として従事している人からつぎのような話をききました。
ODA も、数年前から「成果主義」にかわりました。任期がおわる3年後には誰にもわかる成果をあげて報告書を書かなければなりません。
そのために、あとひとおしすれば成果があがるという村に入らざるをえません。医療技術に関してある程度のベースができている村でしたら、3年後には大きな成果をあげることができます。
本当は、医療の整備がおくれていて技術協力を必要としている村はほかにたくさんあるんです。しかしそのような村では3年後までに成果をあげることができません。
やむをえません。
ODA の問題というよりも限界がもうあらわれています。