<図解> 特別講演とバーチャルリアリティ
-海外移住資料館-

1.<日本人、新世界に参加す>

 2003年10月4日、国際協力機構・横浜国際センターにおいて、海外移住資料館の開館1周年を記念し、国立民族学博物館顧問の梅棹忠夫教授の特別講演会が開催される。演題は「日本人と新世界」である。

 特別講演にひきつづき、同センターの2階にある海外移住資料館を見学する。ここには、各種の解説パネルや映像資料とともに、実によくできたモデルが展示されており、さながらバーチャルリアリティの世界を体験できる。

 講演をきくことにくわえ、資料館を体験することにより、新世界において「新文明の形成に参加」した日本人海外移住者たちの意味についてふかく理解することができた。

2.<認識をふかめる>

 あるテーマについて認識をふかめる場合、まず、そのテーマにくわしい人から話をきく。話をきけない場合は本をよむ。次に、博物館・資料館を利用し体験をふかめる。そして、これらによってえられた情報をまとめて認識をふかめる、という3段階をふむのがよい。

3.<モデルを中核にして世界をみる>

 ある世界を認識する場合、博物館などに展示されているモデルをよく観察し、そのモデルを中核にしてその世界をみるようにすると、かなり短時間で理解はふかまり、記憶にもよくのこる。

4.<バーチャル・フィールドワークで心の空間をひろげる>

 あるテーマについて、言語的に概要をつかんだら、博物館や資料館などを利用してバーチャルな現場体験をし、想像力をはたらかせて心の中に視覚空間をつくり、心の空間をひろげる。

 博物館などにおけるバーチャルな現場体験は「バーチャル・フィールドワーク」とよぶことができる。

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2003年10月17日 発行
(C) 2003 田野倉達弘