KJ法のコツ(18) − 図解化(空間配置とインデックス図解)−

情報処理

もっともすわりのよい配置をさがします。関係記号を記入します。インデックスをつくります。

グループ編成によってできた表札・ラベルの束にシンボルマークをつけたら「空間配置」にすすみます。シンボルマークをみて、いろいろならべかえながら、もっともすわりのよい配置をさがします。相互の意味の関連をかんがえ、視覚的にわかりやすい相互関係の配置、納得のいく構図をみつけます。ならべかえをずいぶんおこなってからようやくひとつの構図におちつくこともあります。

つぎに「インデックス図解」をつくります。まず、シンボルマークを上部にずらし、最終の表札をだします。表札をよみなおして空間配置が適切かどうか確認します。問題があれば修正します。

全体をみて、とくに関係のふかいものを「関係線」でむすびます。その他の関係記号や視覚的に効果のある印をいれてもよいです。

空間配置が適切であるかどうかを確認するために、他者に説明するつもりで図解の内容をつぶやいてみます。なめらかにかたれればよい空間配置といえ、説明がゆきづまった場合は空間配置をどう改善すればよいか、示唆がえられるとおもいます。

問題なければ、最後に、図解のタイトルを左上に、4注記を、あいているスペースに記入します。4注記とは、(1)図解作成日、(2)図解作成場所、(3)データの出所、(4)作成者、です。

KJ法のコツ

これで、インデックス図解が完成しました。つづいて、細部図解をつくります。

まとめ

  1. もっともすわりのよい配置をさがします。
  2. 関係線などの関係記号をいれます。
  3. 他者に説明するつもりでつぶやいてみます。
  4. タイトルと4注記を記入し、インデックス図解を完成させます。

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日本語の作文法 ー 原則をつかう ー

▼ 参考文献

KJ法
野外科学と実験科学
KJ法実践記

川喜田二郎(著)『野外科学の思想と方法』(川喜田二郎著作集 第3巻)、1996年、中央公論社
川喜田二郎(著)『KJ法 渾沌をして語らしめる』(川喜田二郎著作集 第5巻)、1996年、中央公論社
田野倉達弘(著)『野外科学と実験科学 − 仮説法の展開 −』、2023年、アマゾンKindle
田野倉達弘(著)『KJ法実践記 情報処理と問題解決』、2023年、アマゾンKindle
田野倉達弘(著)『国際協力とKJ法 ネパール・ヒマラヤでの実践』、2024年、アマゾンKindle

(冒頭写真:ネパール、カトマンドゥ、旧王宮、1997年12月11日、筆者撮影)

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