ラベルがうったえかけてくる志をききます。それらを統合し要約し、あたらしいラベルに記入します。3段目の印を記入します。
KJ法のコツ(10)「ラベルひろげとラベルあつめ(3段目)」により3段目のラベルあつめがおわり、6組のラベルのセットがあらたにできました。つぎに3段目の「表札づくり」にはいります。セットになったラベルをそれぞれかさね、あたらしい空白のラベルをその上にのせます。

2段目のときと同様、それぞれのラベルがうったえかけてくる志をよくきいて、それらを統合し要約し、あたらしいラベルに記入します。ラベルの右下隅には、3段目の「表札」であることをしめすために「3-1、3-2、3-3・・・」と記入します。


表札をつけたセットを元の場所にもどします。

3段目においてはセットにはならず一匹狼としてのこったもの、つまり「3-1、3-2、3-3・・・」と右下隅に記入されていないものについては、それらが3段目の一匹狼であることをしめすために、ラベルの右下隅に黒点3個「・・・」を記入します。2段目のときに一匹狼としてのこっていたもの、つまり黒点2個「・・」がすでに記入されているものについては、黒点1個を追加して「・・・」とします。

これで、3段目の表札づくり、つまり3段目のグループ編成(ラベルひろげ→ラベルあつめ→表札づくり)はおわりです。ついで4段目のグループ編成(グループ編成の第4サイクル目)にすすんでいきます。高さ方向の軸も意識し、3次元(立体空間)をイメージしながら作業をすすめます。
まとめ
- 2段目と同様、それぞれのラベルがうったえかけてくる志をきき、統合し要約し、あたらしいラベルに記入します。
- 「3-1、3-2、2-3・・・」と右下隅に記入します。
- 3段目の一匹狼、つまり「3-1、3-2、3-3・・・」と記入されていないものについては黒点3個「・・・」とします。
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▼ 参考文献
川喜田二郎(著)『野外科学の思想と方法』(川喜田二郎著作集 第3巻)、1996年、中央公論社
川喜田二郎(著)『KJ法 渾沌をして語らしめる』(川喜田二郎著作集 第5巻)、1996年、中央公論社
田野倉達弘(著)『野外科学と実験科学 − 仮説法の展開 −』、2023年、アマゾンKindle
田野倉達弘(著)『KJ法実践記 情報処理と問題解決』、2023年、アマゾンKindle
田野倉達弘(著)『国際協力とKJ法 ネパール・ヒマラヤでの実践』、2024年、アマゾンKindle
(冒頭写真:ネパール西部、マチャプチャレ山(標高 6993m)、1997年11月29日、ポカラから筆者撮影)