KJ法のコツ(9) − 表札づくり(2段目)−

情報処理

それぞれのラベルがうったえかけてくる志をききます。それらを統合し要約し、あたらしいラベルに記入します。2段目の印を記入します。

KJ法のコツ(8)「ラベルひろげとラベルあつめ(2段目)」により2段目のラベルあつめがおわり、10組のラベルのセットがあらたにできました。つぎに2段目の「表札づくり」にはいります。セットになったラベルをそれぞれかさね、あたらしい空白のラベルをその上にのせます。

表札づくり

どれでもよいので1組のセットをとりだし、空白のラベルを右におきます。

表札づくり

1段目のときと同様、それぞれのラベルがうったえかけてくる志をよくきいて、それらを統合し要約し、あたらしいラベルに記入します。ラベルの右下隅には、2段目の最初の表札であることをしめすために「2-1」と記入しておきます。

表札づくり

元ラベルを再度よみなおして表札が適切であるかどうかを確認し、よければ、元ラベルをかさね、その上に表札をのせ、コンピューターをつかって作業をすすめているときはそれらを「グループ化」します。紙のラベルなどをつかっているときはクリップでとめます。

表札づくり

これを、元ラベルがあった場所にもどします。

表札づくり

以下同様に、セットになったラベルをとりだし、表札をつくっていきます。2段目の表札であることをしめすために「2-2、2-3、2-4・・・」と記入します。

表札づくり
表札づくり
表札づくり

表札をつけたセットを元の場所にもどします。

今回の2段目においてはセットにはならず一匹狼としてのこったもの、つまり「2-1、2-2、2-3・・・」と右下隅に記入されていないものについては、それらが2段目の一匹狼であることをしめすために、ラベルの右下隅に黒点2個「・・」を記入します。1段目のときに一匹狼としてのこっていたもの、つまり黒点1個「・」がすでに記入されているものについては、黒点1個を追加して「・・」とします。

表札づくり

これで、2段目の表札づくり、つまり2段目のグループ編成(ラベルひろげ→ラベルあつめ→表札づくり)はおわりました。ついで3段目のグループ編成(グループ編成の第3サイクル目)にすすんでいきます。

まとめ

  1. 1段目と同様、それぞれのラベルがうったえかけてくる志をきき、統合し要約し、あたらしいラベルに記入します。
  2. 「2-1、2-2、2-3・・・」と右下隅に記入します。
  3. 2段目の一匹狼、つまり「2-1、2-2、2-3・・・」と記入されていないものについては黒点2個「・・」とします。

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日本語の作文法 ー 原則をつかう ー

▼ 参考文献

KJ法
野外科学と実験科学
KJ法実践記

川喜田二郎(著)『野外科学の思想と方法』(川喜田二郎著作集 第3巻)、1996年、中央公論社
川喜田二郎(著)『KJ法 渾沌をして語らしめる』(川喜田二郎著作集 第5巻)、1996年、中央公論社
田野倉達弘(著)『野外科学と実験科学 − 仮説法の展開 −』、2023年、アマゾンKindle
田野倉達弘(著)『KJ法実践記 情報処理と問題解決』、2023年、アマゾンKindle
田野倉達弘(著)『国際協力とKJ法 ネパール・ヒマラヤでの実践』、2024年、アマゾンKindle

(冒頭写真:ネパール、カスキ郡、ポカラ、フェア湖、1997年11月22日、筆者撮影)

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