学校英語と実用英語の矛盾をのりこえます。
NHK ラジオ英会話、2026年7月は、先月にひきつづいて、「思いやる」にまつわるさまざまな状況・言い回しについてまなびました。各レッスンの内容は以下のとおりでした。通し番号はレッスン・ナンバー、〔〕内はキーセンテンスの日本語訳です。
発言パターン「参加をうながす」
- 61 ① カジュアルに〔あなたは来る?〕
- 62 ② 丁寧に・しっかりと〔あなたにご参加いただけたら、私たちはうれしいです。〕
発言パターン「食事制限を尋ねる」
- 63 〔何か食物アレルギーや食事制限があるかどうか、お伺いしてもよろしいでしょうか?〕
発言パターン「同行を申し出る」
- 64 〔私はあなたと行きます。〕
発言パターン「選択」
- 66 ① 選択権を与える(カジュアル)〔あなたの判断で、ね。〕
- 67 ② 選択権を与える(丁寧)〔それはあなたが決めることです。〕
- 68 ③ よりよい選択肢を示す〔あなた次第です、ただ私なら、燃費のいいコンパクトカーをどちらかと言えば選びそうです。〕
発言パターン「心配する」
- 69 〔あなた、大丈夫?〕
発言パターン「相手を支えるひと言」
- 71 〔無理しすぎないでね、いい?〕
発言パターン「提案」
- 72 ① カジュアルな提案〔ハンバーガーを食べるのはどうですか?〕
- 73 ② suggest、should による提案〔ハウスキーパーを雇うといいんじゃないかな。〕
- 74 ③ フォーマルな提案・強い提案〔私は、仕事に復帰する社員のためのサポートプログラムを提案したいと思います。〕
- 76 ④ 控えめな提案〔私たちが自分たちで彼にケーキを焼いたらどうかな?〕
発言パターン「推薦する」
- 77 〔それが彼女の最後の食事なら、すしヤマガをおすすめします。〕
シナリオ「衣類の購入」
- 78 〔これの S サイズはありますか?〕
シナリオ「返品」
- 79 〔このジャケットを返品したいのです。〕
*
キーフレーズは以下のとおりです。
発言パターン「参加をうながす」
- 61 You coming?
- 62 We’d be happy if you could join us.
発言パターン「食事制限を尋ねる」
- 63 May I ask if you have any food allergies or dietary restrictions?
発言パターン「同行を申し出る」
- 64 I’ll go with you.
発言パターン「選択」
- 66 Your call.
- 67 That’s for you to decide.
- 68 It’s up to you, though I’d lean toward a fuel-efficient compact.
発言パターン「心配する」
- 69 You doing all right?
発言パターン「相手を支えるひと言」
- 71 Don’t push yourself too hard, OK?
発言パターン「提案」
- 72 How about grabbing a burger?
- 73 I suggest hiring a housekeeper.
- 74 I would like to propose a support program for employees who return to work.
- 76 What if we baked him a cake ourselves?
発言パターン「推薦する」
- 77 If it’s her last meal, I recommend Sushi Yamaga.
シナリオ「衣類の購入」
- 78 Do you have this in a small?
シナリオ「返品」
- 79 I’d like to return this jacket.
*
「You coming?」(Lesson 61)は、したしい間柄でつかうカジュアルな言い方です。“ 学校英語(受験英語)”とはことなり be 動詞を省略します。実際に外国に行ってみるとこのような「省略表現」をごく普通につかいます。学校英語にとらわれていると会話はすすみません。しかし一方で、生徒に完璧を要求する純粋培養された学校英語に日本人でしたら誰もがとりくまなければなりません。学校英語(受験英語)と 実用英語(英会話)。おおくの日本人がこれらの矛盾を感じてきました。
それではこの矛盾をどうのりこえたらよいか? “英語教育” が改善されるまでには歴史的時間がかかります。そこでラジオ英会話が役だちます。「英語のルール(原則)」と「イメージ」をつかえば学校英語も実用英語もできるようになります。テキストの「Letters(おたよりコーナー)」をみていてもそのことがよくわかります。どのような分野でも、原則とイメージをつかって正則な方法をまなんでおけば臨機応変に省略もできるようになります。
このことは、ひとつの教訓をわたしたちにおしえてくれます。すなわち矛盾は、英語教育にかぎらずあらゆる分野でおこりえることであり、矛盾に直面したとき、すぐに批判に転じる人がいますが、批判するよりも矛盾をのりこえることをかんがえたほうがよいでしょう。さまざまな矛盾をのりこえていくことこそが大事であり、そのような過程からあたらしいものがうまれます。ラジオ英会話はそのための重要なサンプルでもあります。
▼ 参考文献(テキスト) & 音声教材
『NHK ラジオ英会話』(2026年7月号、NHK テキスト), 2026年, NHK 出版
『NHK ラジオ英会話 音声(Audible版)』, (2026年7月号), 2026年, NHK 出版
※ 音声教材は、 NHK 出版のサイトからもダウンロードできます。
NHK語学テキスト音声「ラジオ英会話」
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- 感情表現(2)(NHK ラジオ英会話, 2024.02)
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(冒頭写真, Eternal Flame Memorial, Oahu, Hawaii, USA, 2015.9.13, 筆者撮影)


