サイクリックな学習によって累積的効果をうみだします。
NHK ラジオ英会話、今年度(2026年度)のテーマは「英会話の教科書」です。ダイアログを、日常的にであう状況にちかづけることによってさらに実用的で効率的な学習を目ざします。外国にでかけたり海外ドラマをみたりしながら感じてきた“学校英語”と実用英語の間にある壁をうちこわします。純粋培養された堅くるしい“学校英語”にはとらわれないでください。
4月の各レッスンの内容は以下のとおりでした。通し番号はレッスン・ナンバーです。〔〕内はキーセンテンスの日本語訳です。
発言パターン「あいさつ」
- 1 ①〔やぁ。調子はどう?〕
- 2 ② あいさつへの受け〔調子はどう? ── まあまあ。〕
- 3 ③ 久しぶりの相手とのあいさつ〔久しぶり。どうしてました?〕
発言パターン「お悔やみを述べる」
- 4 〔それは本当に残念です。お悔やみ申し上げます。〕
発言パターン「祝福する」
- 6 〔おめでとう! 私はあなたをとても誇りに思います。]
発言パターン「あいさつからの流れ」
- 7 ① 相手の様子へのコメント〔おはようございます。うれしそうですね。何があったのですか?〕
- 8 ② 天候へのコメント〔おはようございます。いい天気ですね。〕
- 9 ③ 気になる話題〔おはようございます。会議用の資料は何とか準備しましたか?〕
発言パターン「初対面」
- 11 ① 気軽な初対面〔はじめまして、アレックス。私はオオニシイノベーションのユキコです。〕
- 12 ② フォーマルな初対面〔お会いできて光栄です。あなたのことをたくさん伺っています。〕
発言パターン「話し合いを求める」
- 13 ①〔ねぇ、ちょっといいですか?〕
- 14 ② 内容予告〔ちょっとお話いいですか? あなたの態度についてです。〕
- 16 ③ 深刻な内容を示唆〔私たちは話す必要があり、待つことはできません。〕
- 17 ④ 秘密であることを伝える〔これを内緒にしていただけますか?〕
- 18 ⑤ さまざまな会話のきっかけ〔タクミとケイトがつきあってるって聞きましたか?〕
- 19 ⑥ ニュースを伝える〔何だと思いますか?〕
*
各レッスンのキーフレーズは以下のとおりです。おぼえておけばすぐにつかえる表現ばかりです。
発言パターン「あいさつ」
- 1 Hi. How’s it going?
- 2 What’s up? — Not much.
- 3 Long time no see. How have you been?
発言パターン「お悔やみを述べる」
- 4 I’m really sorry about your loss. My condolences.
発言パターン「祝福する」
- 6 Congratulations! I’m so proud of you.
発言パターン「あいさつからの流れ」
- 7 Good morning. You look happy. What happened?
- 8 Morning. Nice weather, isn’t it?
- 9 Good morning. Did you manage to prepare the materials for the meeting?
発言パターン「初対面」
- 11 Nice to meet you, Alex. I’m Yukiko from Onishi Innovation.
- 12 It’s a pleasure to meet you. I’ve heard so much about you.
発言パターン「話し合いを求める」
- 13 Hey, do you have a minute?
- 14 Can I have a word? It’s about your attitude.
- 16 We need to talk and it can’t wait.
- 17 Could you keep this to yourself?
- 18 Did you hear that Takumi and Kate are seeing each other?
- 19 Guess what?
*
大西泰斗先生らが指導するラジオ英会話は2018年度からはじまりました。下記のように、3年を単位として、文法(英語の原則)、イメージ訓練、応用・実践(実用的な英会話)にサイクリックにとりくんできました。
- 第1サイクル:2018年度「文法」→ 2019年度「イメージ訓練」→ 2020年度「応用・実践」
- 第2サイクル:2021年度「文法」→ 2022年度「イメージ訓練」→ 2023年度「応用・実践」
- 第3サイクル:2024年度「文法」→ 2025年度「イメージ訓練」→ 2026年度「応用・実践」
今年度は、第3サイクルの最終年にあたります。ごく大局的にみれば、〈文法→イメージ→応用・実践〉は、情報処理の3段階(インプット→プロセシング→アウトプット)に対応しています。
このように、ラジオ英会話のプログラムの全体構造をとらえなおすといっそう学習がすすみます。おどろくべき累積的効果がうまれます。これは「3段階循環」モデルといってもよく、単純明快でわかりやすく、情報処理の原理が全体をつらぬいています。これほどすぐれた体系的なプログラムは滅多にありません。
▼ 参考文献(テキスト) & 音声教材

『NHK ラジオ英会話』(2026年4月号、NHK テキスト), 2026年, NHK 出版

『NHK ラジオ英会話 音声(Audible版)』, (2026年4月号), 2026年, NHK 出版
※ 音声教材は、 NHK 出版のサイトからもダウンロードできます。
NHK語学テキスト音声「ラジオ英会話」
▼ 関連記事「英語の原則」
▼ 関連記事
2020年度 NHK ラジオ英会話
- 場面を想像する - 会話の流れを作る「基本接続詞」(NHK ラジオ英会話, 2020.04)-
- 反応をよくする -「会話の重要な流れ」(NHK ラジオ英会話, 2020.05)-
- 例示と比喩 -「会話を豊かに展開しよう」(NHK ラジオ英会話, 2020.06)-
- ひとまとまりの内容をはなす -「プレゼンテーションを支える表現」(NHK ラジオ英会話, 2020.07)-
- 情報の流れをよくする -「会話の台本 ①」(NHK ラジオ英会話, 2020.08)-
- 状況に応じてつかいわける -「会話の台本 ②」(NHK ラジオ英会話, 2020.09)-
- 不完全さにたえる -「会話の台本 ③」(NHK ラジオ英会話, 2020.10)-
- 流れのなかに身をおく -「会話の台本 ④」(NHK ラジオ英会話, 2020.11)-
- その場をのりきる -「会話の台本 ⑤」(NHK ラジオ英会話, 2020.12)-
- 情報処理における記憶法 -「会話の台本 ⑥」(NHK ラジオ英会話, 2021.01)-
- インプットとアウトプット -「会話の台本 ⑦」(NHK ラジオ英会話, 2021.02)-
- 情報を統合してアウトプットする -「会話の台本 ⑧」(NHK ラジオ英会話, 2021.03)-
2023年度 NHK ラジオ英会話
- 会話の原則・発言タイプ(NHK ラジオ英会話, 2023.04)
- 会話を始める・正しく理解する(NHK ラジオ英会話, 2023.05)
- 提案・申し出・アドバイス・約束(NHK ラジオ英会話, 2023.06)
- 指示・依頼(NHK ラジオ英会話, 2023.07)
- 引き出す・感情を操作する(NHK ラジオ英会話, 2023.08)
- 感情・行動・考え方を操作する(NHK ラジオ英会話, 2023.09)
- さまざまな応答・知識(NHK ラジオ英会話, 2023.10)
- 判断を表現する(NHK ラジオ英会話, 2023.11)
- 判断・これから(NHK ラジオ英会話, 2023.12)
- 感情表現(1)(NHK ラジオ英会話, 2024.01)
- 感情表現(2)(NHK ラジオ英会話, 2024.02)
- 会話をするということ(NHK ラジオ英会話, 2024.03)
(冒頭写真:Waikiki, Oahu, Hawaii, USA, 2015.9.13, 筆者撮影)
