3D つつじ園(神代植物公園)

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3D 空間を丸ごとインプットします。

神代植物公園でツツジが満開でした。ステレオ写真は平行法で立体視ができます(立体視のやり方はこちらです)。目をキョロキョロさせず、中心視野だけでなく周辺視野もつかって 3D 空間全体を丸ごとインプットします。立体視は大観の練習になります。

神代植物公園 つつじ園
神代植物公園つつじ園
神代植物公園つつじ園
神代植物公園つつじ園
神代植物公園つつじ園

ツツジの仲間は、いろいろな種が日本全国に自生しており、品種改良もさかんだったため変化に富んだ花がたくさんみられます。神代植物公園の「つつじ園」には、ヤマツツジやモチツツジなどの原種5種が栽培されているほか、明治時代以降にさかんとなったクルメツツジ系を中心として、江戸時代に流行した江戸キリシマ系・リュウキュウツツジ系・ヒラドツツジ系・サツキ類などの園芸品種が約270品種あります。

ツツジ類は、昔(奈良〜平安時代)から日本の山野で普通にみられ、なじみのある花でした。万葉集でも、ヤマツツジやモチツツジとおもわれるツツジがうたわれています。鎌倉~室町時代になると、庭園の発達とともに、ツツジを庭に植えることが一般的になり園芸化がすすみました。江戸時代には、ツツジが大流行し、数多くの園芸品種がつくられました。1640年代には、関東にはそれまでなかった緋色のツツジ「霧島」が九州から江戸にもちこまれ、元禄年間(1688~1704)には、江戸キリシマとよばれる品種群が生まれました。天保年間(1830~1844)には、久留米(福岡県)で、実生をもちいたあたらしい品種群(後のクルメツツジ)が育成されました。明治・大正時代には、クルメツツジやサツキが流行しました。第二次世界大戦ではおおくの品種が消失しましたが、戦後復興がすすみ、ヒラドツツジが流行しました。神代植物公園は1961年に開園し、クルメツツジが数おおく導入されました。

なおツツジとサツキはどちらもツツジ科ツツジ属の植物であり、サツキもツツジの一種です。植物としてはおなじ仲間ですが開花の時期のちがいで区別されます。旧暦の皐月(現在の5月下旬から6月)に咲くためサツキの名がついたといわれます。

▼ 参考資料
「つつじのしおり」、2025年、神代植物公園

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▼ 神代植物公園(公式サイト)
東京都公園協会・神代植物公園
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※ 撮影場所:神代植物公園「つつじ園」、撮影日:2025年4月29日, 5月1日

※ 使用カメラ
Canon EOS R10 + RF-S18-150 (ミラーレス一眼カメラ、レンズキット)
FUJIFILM 3Dデジタルカメラ FinePix REAL 3D W3 F FX-3D W3

Canon EOS R10 + RF-S18-150 (ミラーレス一眼カメラ、レンズキット)
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