地域・行動・フィールドワーク

図1 地域と地球

 

 一般に、フィールドワークはある「地域」においておこなう。その地域の背後には「地球」がある。地球には様々な地域があり、同時に、様々な地域によって地球はなりたっている(図1)。

 

図2 行動と思考

 

 そして、フィールドワークは基本的には「行動」をともなうものであり、この行動の背景にはテーマをめぐる「思考」がかならず存在する。フィールドワークとは、かんがえながら「行動」することである。

 図1と図2により、フィールドワークとは「地球規模でかんがえながら、地域で行動する」ことであるということができる。

 

 

 図3 フィールドワークの展開

 フィールドワークの初期段階では、現場での「情報収集」(取材)を徹底的におこなう。そして、状況判断がおこなわれ仮説が提案されたのちは、その仮説を検証(実証)するための調査をおこなう。このような行為は「実験」とよぶことができる。実験により仮説が検証されたならば、こんどは、構想や計画をたてて仕事なり事業なりを現場において「実施」し、問題を解決し、具体的な成果をあげる段階に入る。

 したがってフィールドワークは、「情報収集」を基本としながらも、「実験」さらには「実施」へと展開していくべきものである。

 

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2003年09月27日発行/2004年07月11日更新
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