3D 神代植物公園 - 食虫植物展(2022)-

地球

さまざまな食虫植物を展示しています。かぎられた環境にのみ生育します。絶滅のおそれがあるものもあります。

神代植物公園で食虫植物展が開催されています(注1)。ステレオ写真は平行法で立体視できます(注2)。
立体視のやりかたはこちらです

ギアナ高地の食虫植物
ギアナ高地の食虫植物


ギアナ高地の位置

ヘリアンフォラ ミノール(サラセニア科)
ヘリアンフォラ ミノール
(サラセニア科)
サラセニア プルプレア(サラセニア科)
サラセニア プルプレア
(サラセニア科)
フクロユキノシタ(フクロユキノシタ科)
フクロユキノシタ
(フクロユキノシタ科)
ムシトリスミレ モクデズマエ(タヌキモ科)
ムシトリスミレ モクデズマエ
(タヌキモ科)
ヨツマタモウセンゴケ(モウセンゴケ科)
ヨツマタモウセンゴケ
(モウセンゴケ科)
ネペンテス ‘登龍’(ウツボカズラ科)
ネペンテス ‘登龍’
(ウツボカズラ科)
ハエトリグサ(モウセンゴケ科)
ハエトリグサ
(モウセンゴケ科)
食虫植物展の会場
食虫植物展の会場

食虫植物は、湿地など、かなりかぎられた環境にのみ生育するため、自生地の開発や環境の悪化によってその数がへってきています。また販売したりもちかえったりするためにぬすみとられる被害もおきています。日本でも、野生状態では絶滅したムジナモをはじめ、自生地からは絶滅したり絶滅危惧種に指定されたりする食虫植物がふえており、現在は、自生地のおおくで天然記念物などに指定され採集が禁止されています。

外国産の食虫植物では、ウツボカズラとサラセニアの仲間、ハエトリグサが絶滅のおそれがあるとしてワシントン条約により国際取引が規制されています。

ワシントン条約(絶滅の恐れのある野生動植物の国際取り引きに関する条約)対象種
付属書Ⅰ:ウツボカズラの一種 N.khasiana N.rajah サラセニアの一種 S.oreophila S.rubra sip alabamensis S.rubra ssp jonesii
※学術目的等で許可を得たもの以外は商業取引が禁止
付属書Ⅱ:上記以外のウツボカズラ属 Nepenthes 全種 上記以外のサラセニア属 Sarracenia 全種 ハエトリグサ Dionaea muscipula
※商業取引には輸出許可等が必要
付属書Ⅲ:食虫植物の記載なし

したがって天然記念物の区域外でも貴重な植物の採集はしてはならず、また購入した食虫植物を野外にうえてもいけません。現在、外国産のナガエノモウセンゴケやエフクレタヌキモの仲間などが野外で繁殖しており、生態系に被害をおよぼすおそれがあるとして特定外来生物に指定されています。

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▼ 注1
夏休み特別企画「食虫植物」展
会場:神代植物公園 大温室
会期:2022年8月2日〜8月14日

▼ 注2
撮影日:2022年8月10日

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