<図解>博物館と史跡めぐり
-江戸東京博物館から旧江戸城(皇居東御苑)へ-

1.<江戸東京博物館から旧江戸城(皇居東御苑)へ>

 2003年7月、東京・両国の江戸東京博物館へいき、江戸城本丸にあった「松の廊下」の復元模型をみるとともに、江戸城や江戸時代の概要をつかむ。

 その後、2003年11月、旧江戸城(皇居東御苑)をあるきながら、「松の廊下跡」やその他たくさんの史跡を実際にみる。

 これらにより、江戸時代の大名の「格式」がうかびあがってくる。

2.<博物館と史跡を活用する

 今回の過程は、(1)博物館を見学、(2)史跡をめぐる、(3)歴史を考察するという3段階をふんでいる。

 第1段階では、展示模型をみながらテーマに関する概要をつかむ。第2段階では、実際に史跡をあるき現場の状況をつかむ。これは「歴史をフィールドワークする」といってもよい。第3段階では、往時の情景を想像しながら、テーマについて理解をふかめる。

3.<模型を中核にして想像をふくらませる

 今回の行為の中でポイントとなったのは、博物館の模型を中核にして、歴史的な建築物について想像をふくらませたところにある。

 現在は存在しないものをあるものとして心の中に再現していく。さらに、模型になっていない部分にまで想像をひろげ、心象により全体像をつかんでいく。想像といっても勝手気ままにおこなうのではなく、あくまでも博物館の研究成果を中核にしておこなう。

4.<空間歴史学のすすめ

 結局、歴史とは想像である。

 まず模型をよくみて頭にインプットする。次に、現場にたって現実をしっかりつかむ。そして、現実に模型をあてはめて往時の姿を想像する。さらに、模型になっていない部分にまで想像の空間をひろげる。往時の空間全体を想像する。

 建築物の位置や構造・ひろがりに知識をむすびつけて歴史を理解し記憶する。

 これは短時間でできるたのしい歴史の勉強法である。

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2003年12月1日発行
(C) 2003 田野倉達弘